老いと死を前にして、答えを持てない私の記録

人生観・心の悩み

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今日は少し、重く暗いお話をしようと思います。

皆さんは「老い」や「死」に対して、どのような感情を持っていますか?
不安や恐怖を感じる人もいれば、先のことすぎて想像もつかない人もいるかもしれません。

私は今、病院で働いています。
日常的に「死」のそばにいるせいか、人の死を結果として受け入れることに少しずつ慣れてしまっている自分に気づくことがあります。
心が静かに、麻痺していくような感覚。

それでも、ふとした瞬間に思うのです。
老いていくこと、そして確実に死に向かって進んでいくことが、どうしようもなく怖くなることがあると。

今日は、解決策も前向きなアドバイスもありません。
ただ、私の中に渦巻いている「老いて死に向かう自分と家族」への思いを、素直に綴ってみようと思います。

83歳の母と、あるはずの「覚悟」

私には、83歳になる母がいます。
まだ介護保険の申請が必要な状態ではありませんが、たまに会うと「また少し老いたな」と分かるほどには年を重ねました。

私の勤務する病院では、患者さんの8割が75歳以上の高齢者です。
中心は80代ですが、90代の患者さんも珍しくありません。
母と年齢が近い患者さんを担当すると、「私の母も、他人から見ればこのくらい『おばあちゃん』なんだな」と静かに突きつけられる思いがします。

その年代の方の状態が悪化し、意思疎通も、食事を摂ることも難しくなったとき。
「もう何もしなくていいです」と仰るご家族は、実はそう多くありません。
「少しでも長く」と願うのは、愛情であると同時に、何もしないことが「見殺しにする」ような罪悪感を生むからかもしれません。

私の母は、以前から「延命治療は望まない」と何度も口にしています。
姉も私も、その意思を理解し、尊重すると決めています。
もしその時が来たら、選択肢は「何もしない」一択

…そう、覚悟はできているつもりなのです。 

けれど、本当にその状況に直面したとき、私はすんなり頷けるのでしょうか。
「少し時間が経てば、もしかして…」と、都合のいい奇跡を願って、点滴の継続をお願いしてしまうのではないか。
本人の希望を一番知っているはずの自分が、それを裏切ってしまうのではないか
いつか来る「その時」を想像しては、出口のない不安に駆られます。

「自分」が年老いていくことへの絶望

もう一つ、私を苦しめるのは「自分自身の老い」への想像です。
あと30年もすれば、私も82歳。立派な老人です。

現場では、90代でも独居で元気に暮らしていた方が、入院をきっかけに別人のようになってしまうケースを嫌というほど目にします。
昨日まで元気に自転車に乗っていた人が、入院後の環境変化で認知症状が進み、意欲を失い、寝たきりになってしまう。
高齢者の心身がいかに脆いか、何が引き金になるか分からない危うさを痛感します

自分の要求が通らないと暴言を吐いたり、暴れたりしてしまう患者さんもいます。
もちろん、ご本人が悪いわけではありません。
何も分からず、不安と恐怖の中で必死に抵抗しているだけなのです。
それでも、それを受け止めるスタッフの疲弊や、変わり果てた姿にショックを受ける家族を見ていると、どうしても考えてしまうのです。

「もし、自分がこうなったら……」

たとえ悪意はなくても、周りを困らせるだけの状態で生き続けることに、どんな意味があるのだろう
夢も希望もないまま、ただ「生かされる」だけの時間。

今の私たちも、ある意味では「生かされている」存在です。
けれど、意志を持たぬまま「死んだように生かされ続ける」のは、あまりにも残酷ではないか。

今の私には、この先に光があるとは思えないのです。
自分で寿命を決めることもできず、ただ無意味に年齢を重ねていくことへの、拭えない絶望
そんな感情が、どうしても消えません。

答えは見つからないけれど

ここまで読んでくださった方は、「結局何が言いたいんだ」と感じられたことでしょう。
私自身、この記事をアップすることに迷いがありました。

いつもなら「心の持ちようを変えよう」と前向きに結ぶところですが、今の私には、自分を楽にする方法が見つかっていません。

ただ、これほどセンシティブで、他人に話しにくいことだからこそ、あえて言葉にしてみることに意味があるのではないかと思いました。
ふと我に返ったとき、足元が暗闇に繋がっているような感覚になるのは、きっと私だけではないと信じて。

この記事を読んで、どう感じられたでしょうか。
「そこまで考えたことがなかった」 「自分も同じように不安だ」 「それは少し悲観的すぎる」 どんな感想でも構いません。
十人十色、それぞれの受け止め方があるはずです。

もしよろしければ、あなたの心の内に触れた何かを、教えていただけたら嬉しいです。

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