「大腸の内視鏡検査、そろそろ受けたほうがいいよな…」 そう思いつつも、なかなか一歩を踏み出せない方は多いのではないでしょうか。
「痛そう」「下剤が大変そう」「なんだか恥ずかしい」 50代前後になると、健康診断の結果や周囲の体験談を聞く機会も増え、不安ばかりが先に立ちますよね。
先日も職場の同僚とこの話題になり、まさに同じような不安の声を聞いたばかりです。
実は私、2年前に初めて大腸内視鏡検査を受けました。
今回は病院勤務の立場から、実際に経験して感じた「本当に大変だったこと」と「意外と平気だったこと」を、正直にお伝えします。
きっかけは健康診断、「生理中の便潜血」から検査へ
検査のきっかけは、毎年受けている健康診断でした。
便潜血検査のために便を採取した時期が、ちょうど生理の終わりかけ。
「まあ大丈夫だろう」と提出したところ、結果は便潜血(+)でした。
病院勤務ということもあり、仕事の合間に受診すると、医師から「年齢的にも一度しっかり診ておいたほうがいいよ」と内視鏡検査を勧められました。
生理の影響かもしれないという思いもありましたが、「何もなければそれで安心できる」と考え、検査を決意したのです。
【準備編】大腸内視鏡検査の前処置で大変だったこと
大腸内視鏡検査では、腸の中をきれいな状態にすることが不可欠です。
そのため、検査前には前処置と呼ばれる準備が必要になります。
食事制限を楽にする「専用検査食」の活用
検査前日は、腸に残りやすい食材を避け、消化の良いものを中心に食べます。
夕食は20時頃までに済ませるよう指示がありました。
・避けたほうがよいもの
食物繊維の多い野菜(ネギ、ゴボウ)、海藻、きのこ、ごま、キウイなど種のある果物
・食べてもよいもの
素うどん、白米(おかゆ)、何もついていない食パン、豆腐、白身魚、鶏ささみ、卵
飲み物は、水・麦茶・スポーツドリンク・具のないスープなど。
私は医療従事者の夫のアドバイスで、大腸内視鏡専用の検査食「クリアスルー」を購入しました。
これが大正解!
メニューを考える手間もなく、当日、看護師に「前処置バッチリだったね!」と褒められるほど腸がきれいになっていました。
[参考] 私が実際に使った検査食はこちら
検査がスムーズに行えるよう配慮された原材料を使用。
1日分3食がセットになった検査食です。
【朝食】鶏そぼろとたまごの雑炊
【昼食】肉じゃが・鮭がゆ
【夕食】チキンクリームシチュー・クラッカー
検査食というと味気ない印象がありましたが、想像していたよりもしっかり味がついていて、無理なく食べ切れました。
排便を促す下剤服用
前日の夜、検査当日に服用する下剤の準備として、病院で処方された下剤を服用します。
私の場合は、ラキソベロン内用液が処方されました。
コップ一杯の水に混ぜて飲むだけなので、ここは特につらさはありません。
ただし、人によっては早く効果が発現してしまい、夜中に腹痛や便意を催してしまうこともあるそうです。
【当日編】最大の難関は「2リットルの下剤」
正直に言います。
今回の検査で一番つらかったのは、当日の腸管洗浄液(下剤)の服用です。
・味: レモン風味と書いてありますが、独特の匂いと風味が気になります。
・量: 約2リットルを、1時間に1リットルのペースで飲みます。
・温度: 「冷やすと飲みやすい」と聞いて試しましたが、空腹に冷たい液体を延々と流し込むのは、お腹が冷えて逆につらかったです。
ここだけは、ある程度の「覚悟」が必要だと感じました。
【検査当日】鎮静剤下で受けた大腸内視鏡のリアルな体験
便の色が無色〜薄い黄色になれば、腸内がきれいになったサインです。
最後に出た便の形状を看護師に伝え、いよいよ検査本番となりました。
痛みや恥ずかしさはどうだった?
検査時は「ミタゾラム」という鎮静剤を点滴で使用しました。
完全に意識がなくなるわけではありませんが、頭がぼんやりして力が抜けたような感覚になります。
カメラが動いている気配はなんとなく分かるものの、苦しさや痛みはほとんど感じませんでした。
気がついたときには検査が終わっていて、「もう終わったの?」というのが率直な感想です。
職場の医師に検査してもらうことへの気恥ずかしさもありましたが、その点も鎮静剤のおかげでほとんど気になりませんでした。
3mmのポリープ発見、その場で切除へ
検査の結果、上行結腸に3mm大のポリープが見つかりました。
その場で「コールドポリペクトミー」という、熱を使わず金属の輪で切除する方法で処置してもらいました。
医師からは「次は5年後くらいで大丈夫」と説明を受け、ようやく肩の力が抜けたのを覚えています。
検査当日は鎮静剤を使用しているため運転は禁止され、終了後もしばらくは安静が必要です。
私は比較的早く意識がはっきりし、想像していたよりもスムーズに回復できました。
【比較検証】大腸カメラと胃カメラ、どっちがつらい?
私は胃カメラ(口・鼻)も経験していますが、個人的な感想は以下の通りです。
ただし、胃カメラの際は鎮静剤を使わなかったので、その影響も大きいかもしれません。
おわりに|「知らないから怖い」を解消して一歩前へ
大腸内視鏡検査は、確かに下剤を飲むことに関しては少し気合が必要です。
でも、一番怖いのは「気づかないうちに病気が進行していること」。
それを防げるメリットは、下剤の一時的なつらさを遥かに上回ります。
「知らないから怖い」という不安を抱えている方に、私の体験が少しでも役立てば嬉しいです。
不安な方はぜひ、鎮静剤の使用についても主治医の先生に相談してみてくださいね!


