50代。それは、人生の折り返し地点を過ぎ、心や暮らしに変化が訪れる頃です。
仕事や健康、親との関係など、さまざまなことに向き合う中で、ふと「人との関わり方が変わってきたな」と感じることはありませんか?
私たち夫婦には子どもがいないため、子育てを中心としたライフステージとは違う形で、人との距離感や気持ちの変化を感じています。
この記事では、そんな「子どもがいない50代」だからこそ生まれる、人間関係の新しい心地よさについてお話しします。
夫婦の関係、友人や親戚とのつながり、そして自分自身との向き合い方。
人生の後半戦で向き合う、私たちのリアルな気持ちを綴っていきたいと思います。
夫婦の絆を深める「セカンドハネムーン」
独身時代、旅行好きだった私と、そうでもなかった夫。
そんな夫が結婚後、「お互い行ったことのない場所に、毎年旅行しよう」と提案してくれたのは意外でした。
コロナ禍で一時中断していましたが、久しぶりに今年二人で青森を旅し、改めて「夫婦で過ごす時間」の大切さを実感しました。
子どもがいないからこそ、時間もお金も二人のために使える。
その贅沢を噛み締めながら、「今度はどこに行こうか」と次の旅先について語り合う時間は、私たちだけの物語を紡ぐ、かけがえのない宝物です。
愛情表現の形を変えた「健康への気遣い」

30代、40代の頃は気にしなかった健康診断の結果や、体のちょっとした不調も、50代になると自然と夫婦の話題に上がることが増えました。
昔から野球をしていた夫は、体を動かさないと調子が悪くなるタイプ。
今も週末はジムに通って汗を流しています。
一方、私はできれば家でじっとしていたいタイプ。そんな私を見かねて、夫は「運動しないとダメだよ」「筋トレは大事だよ」とよく口にするのです。
正直なところ、少しだけ「放っておいてほしい」と思うこともあるけれど、それが夫なりの心配や愛情表現だとわかっています。
この年になると、言葉にしなくてもお互いの不調に何となく気づけるようになりました。
とはいえ、夫は不調を自分からあまり言わないので、こちらから尋ねるのが習慣に。
私は逆で、体のあちこちの不調をすぐに夫に話してしまいます。きっと面倒くさいと思っているのでしょうが、夫は嫌な顔ひとつせず、淡々と「ふーん、そうなんだ」と相槌を打ってくれます。
愛情が形を変え、互いの健康を気遣うという新しい絆が生まれたように感じます。
人生の後半戦で再構築された友人との絆
昔からの友人とは、私が地元に帰省するタイミングで会うことが多いのですが、彼女たちの子どもの成長話を聞くと、嬉しさと同時に不思議な感慨がこみ上げてきます。
一時期は、会話の中心が子どものことばかりで、寂しさというより、友人と自分がまるで違う世界にいるような感覚を抱いたこともありました。
でも今は、友人の子どもたちもそれぞれ大きくなり、お互いにフットワーク軽く会える関係に戻りました。
昼間のランチだけでなく、夜にゆっくり会ったり、日帰り旅行を計画したりと、昔のように自由に集まれることが、とても心地よく思えます。
健康のこと、仕事のこと、そして老後の不安や趣味の話…会話の中心が少しずつ「私たち自身」に戻ってきているのを実感します。
子育てという共通の話題がないからこそ、お互いの人生そのものに深く向き合えるようになったのです。
人生の後半戦で、こんなにも大切な仲間がいてくれることを、改めて幸せに感じています。
姪家族の存在がもたらす「見守る喜び」
私には、幼い頃から可愛がってきた姪がいます。
その姪が、今では二人の子を育てるお母さん。
「え、あの子がもう親なの?」という驚きと同時に、嬉しい気持ちや誇らしさもこみ上げてきます。
私が20代の頃、姉家族と同居していたこともあり、私は姪を本当によく可愛がってきました。
色々な場所に連れて行ったり、プレゼントを贈ったり。
離れて暮らすようになった今も、年始の帰省時には、二人の子どもにプレゼントを用意しています。
また、夫も折に触れて、美味しいフルーツやスイーツを送ってくれています。
私が姪を直接手助けすることはありませんが、このような形で「見守っているよ」「応援しているよ」という気持ちを伝えることが、私たちにとって特別な喜びになりました。
子どもがいないからこそ、姪やその家族の存在は、私たちにとって特別なもの。
家族としての付き合いの形は変わっても、この温かいつながりをこれからも大切にしていきたいと思っています。
まとめ
50代。それは、人との関わり方を再構築していく時期です。
子どもがいない人生は、空白がもたらす寂しさや不安を感じることもあります。
時には胸を締め付けられるような無力感に襲われることもある。
しかし、その空白は、私たちに「夫婦二人で楽しむ時間」や「友人との友情」を再発見する余白を与えてくれました。
子どもを持つ人生とはまた違った、私たちだけの物語を紡ぐ「空白」。
それは、人生をより深く、より自由に彩るための、かけがえのない時間なのです。



